上からも 下からも ファスナー

 

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コートのように丈の長いものは
足を出す際に裾がまとわりつき
多少の負担があります。
 
そこで解消される機能として、
スーツなどのテーラージャケットでも備えてある後ろ側のベント
(ベンツ…サイドに2つの場合ト→ツの複数形になります)
と言われる切れ込み(スリット)部分が存在します。
 
こちらは昔、イギリスで乗馬時の足を広げて跨る際に
コートの裾が突っ張らず足さばきをよくするための機能が目的で
切れ込みを入れたとされています。
 
また跨った後もこの切れ込みが、馬の背で別れることで
コートの裾がずり上がらずに綺麗に足と腰を覆い
保温してくれるなどとても優れた機能を果たしていました。
 
現代でも、歩行時の足さばきはもちろん、
椅子に腰掛ける際のシワがつくことへの予防
などにも役立っています。
 
一説では、僕もそう感じるのですが、
この切れ込みがあることで歩行時 コートの裾に動きが出て
それがとても格好よく映ると言われています。
 
裾が広がることで、遠近法のような効果で縦長に錯覚したり、
肩・腰のラインから下が広がるのでウェストがくびれ
自然とスタイルを良く見せてくれます。
 
 
さて、ここまで相変わらず長々とお話ししてなんですが、
実は今回、前側開きのお話をさせてください。
 
はい!前について…ですが、単純に前を全て開けることで
ある程度 邪魔になることなく歩行ができます。
 
しかし、というところで閉めた際です。
 
ここまでのお話で、お気づきいただけるかと思いますが、
前も基本的に腰下が広がると足・腰さばきは良くなり
スタイルも視覚的に良く映ります。
 
コートジャケットの前の留まり方ですと
大きく分けると2種類がほとんどになるかと思います。
 
一つはボタン。
もう一つはファスナーですね。
 
ボタンについては好きな位置で開け閉めできるので
腰下付近より下のボタンを外せば簡単で自由です。
 
 
問題はファスナーですね。
 
ご存知の方も多いでしょうが
解消できるファスナーがあります。
 
それは下から広げることが可能なWジッパーというものです。
 

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こちらは留める際、下で一旦固定することは
他のファスナーと変わりありません。
 
しかし下で留めた後、下にも引き手があるタイプですので、
下から広げることが可能になり他と異なります。
 
これにより、お好みの位置で下から広げることが可能となり
これまでお話ししてきた腰さばき足さばきの良さを実現できます。
 
さらに車などで座った際に、ファスナーの裾が固定されているタイプは
裾のラインが腿の付け根でずり上がり腹部がぽっこり膨れることがあります。
 
これが、冬場ですと薄手のクッションを腹部に詰めたような
見た目になりますし運転の邪魔にもなります。
 
こんな時、裾が少し開くと このぽっこりが解消され
立ち姿と近い着心地で、運転がしやすく快適になります。
 
 
ただこのファスナーは慣れるまで、
下のトメ方に若干手間取る場合があるかと思います。
 
でも本当にオススメなんです。
 
これ、慣れないとよくクレームになるんですよね。
「壊れてる!」って
 
安価なファスナーは、噛み合わせがゆるゆるだから、
逆にスルッスル上がって使いやすい雰囲気があります。
 
これで第一印象で安価な方がいい場合が多くなっているのですが
 
ただ、こちらは噛み合わせがゆるい場合がほとんどですので、
風は侵入しますし、壊れることも多々ありますね。
 
まーWジップの方が少しコスト高です。
 
 
僕がファスナー仕様のもので選ぶ場合は確実にWジップのものが第一条件です。
理解して慣れたら、「絶対って」思うくらいこちらを選びますね。
 
ファスナーのお話は先日もお話ししましたが
他にもこだわる部分があるんですが………………
 
 
購入時について、
 
何も気にせず、お店で試着し鏡の前に立つと
その雰囲気だけで購入に至るケースがほとんどかと思います。
 
後ろ姿すら見ないこともあるのではないでしょうか?
 
お店で試着する際に足をあげたり、
しゃがんだりなんて、ほぼしませんよね?
 
直立した姿では、足さばきや腰さばきなど
確認することはきっとないでしょう。
 
ネットでのお買い物など、ページ上でご案内していても
いにしないことの方がほとんどですよね。
 
 
少しお話がずれますが、
 
スーツなどジャケットの一番下のボタンは基本外すものです。
最近、下までちゃんと閉じてる方が増えています。
 
地べたに置くとボタンが少し外側にずれて
取り付けられているのが普通です。
 

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着用時下まで閉じると、ひどくシワがより不恰好になります。
ですので開けることをオススメします。
 
今の時代、ファストファッションやネットでの購入などで
購入時にちゃんと専門知識を伝える機会が減っているからではないかと思います。
 
拙い内容ですが、少しでもこのようなお洋服の着方や所縁などお伝えし
今後のお洋服選びなどにお役に立てればいいのですが、
長々と〜申し訳ございません。
 
 
はい!
そんな訳で僕たちが作るウェアはほぼ Wジッパーです。
 
 
そこで今回のIMVERは…
 
基本IMVERの完全に前開のタイプは
全てWジッパー使いになっております。
 
強いてコートタイプでのご紹介させていただきます!
 
 
僕は、他のお店の中や公共施設などを歩く際は
下の引き手を首元付近まで開け、
 
アルファベットの のシルエットになるように着て歩きます。
 
そうすることで、前が広がりすぎず適度に換気ができて快適に楽しんで着ています。
 
またこちらのコートは作りがシンプルなこともあり、
生地そのもののストレッチ具合を存分に味わうことができます。
 
よければこの肩肘張らないコートを
お楽しみいただけると幸いでございます。